静岡県磐田市に拠点を置かれる、平野建設株式会社のVI計画のリデザインを担当させて頂きました。

デザインをする上で、平野社長の想い、会社の姿勢をお聞きし、下記のデザインコンセプトを纏めていき、造形を浮き彫りにしていきました。

・シンボルマーク

視覚造形においての最小単位である、丸(点)と四角(面)のみを使い、人と人が出会い、協力し合い、そこに大きな傘(屋根)が出来る。そしてそれが「ホーム」となり、平野建設の「平」という漢字が反転し浮かび上がる事を視覚化したデザインである。これは、物事を作るには、まず人が中心であり、1人ではなく、チームとしての成熟があって、基の基礎がしっかりし、物が組み上がり、均衡やバランスをきちんととり、優れた形を形造る。「平」というシンボルマークは、平野建設の皆さんの「ホーム」そのものであり、平野建設のモノづくりの一番中心の考え方でもある。

・フォント

本当に強いものは、強固な硬さだけでなく、「しなる」柔軟性という事が必要で、「しなる」事で回復し、あらゆる物を受け止め、時に跳ね返す事が出来る。そしてそれは、思考にも同じ事が言える。柔軟な物の考え方は、様々な物を凌駕し、変化し続けるという事である。建設の「建」が丸くなっているのは、物事の結び目を意味し、意識を集中し想いを込める。という事を意図している。

また、手提げ袋、トートバッグ、封筒や名刺、また、両手を合わせるとロゴになる軍手。建設現場に掲げる社旗まで。VIを計画デザインさせて頂きました。イラストにはこのプロジェクトの中心である本社新設の建設中の状態を描き、平野建設さんの社長はじめプロジェクトメンバー皆さんから、クリエイティブメンバーまで、全員がおります。物語を人が中心となってつくる。という想いです。

クライアント:平野建設

建築設計監理:後藤周平建築設計事務所

VI、CI、サイン計画、ロゴ・サイン・グッズデザイン、イラストレーション:AFFORDANCE inc.

ウェブデザイン、制作:nicottoLab, Inc.

プランニング、ディレクション:STAND

担当:平野篤史 赤間冴江子