横浜市中央図書館 のげやまこども図書館 サイン計画





















































横浜市中央図書館 のげやまこども図書館 サイン計画
2025-06-17
建築設計、o+hさんによる「のげやま子ども図書館-おやこフロア」のサイン計画。
乳幼児と保護者の方が利用できる図書館で、横浜市中央図書館の向かいにあった元レストランの跡地です。
乳児と幼児のエリアを緩やかに分けるよう設計された家具、安心感やあたたかさのある雰囲気、感性を刺激する空間になっていること、自然・植物といった野毛山周辺の環境から、サインデザインは「五感を触発する触知サイン」をテーマとしてデザインを設計しています。
下足エリア前に設置された「くつをぬいでね」のサインは落ち葉を踏んだ時のように、実際に踏むとパリパリと音がし、楽しい感触を再現しています。いくつかのサインは手で触れると凸凹を感じる様に特殊な印刷によって、木肌の様に微妙な質感を表現しています。MAPサインには、点字を施しており、バリアフリーとしての役割も果たしています。
また、乳児のエリアと幼児のエリアを感覚的にわかりやすく認識できるよう、幼児エリアには特徴的アな三角のテントの形を図形化し、乳児エリアは赤ちゃんの柔らかい状態を丸で図形化し、フロアのアイコンとしています。その図形をそれぞれの柱に、質感、温かさを感じさせるように紐によって図形をサイン化する方法を探りました。これは、サインとしての情報伝達ももちろん、空間における装飾的な役割も果たす効果があり、実験的な試みではありましたが、空間に温かさを作る事が出来ました。この紐のサインはo+hさんのスタッフの皆様と僕ら事務所スタッフで一緒に1本1本手で編んでいます。
施主:横浜市
名称:のげやま子ども図書館おやこフロア(横浜市中央図書館)
建築設計:大西麻貴+百田有希 / o+h
サインデザイン:AFFORDANCE(平野篤史/赤間冴江子/岡友紀子)
サイン制作・施工:株式会社フロムトゥ
紐サイン制作:AFFORDANCE / o+h
撮影:小野田陽一