太田市美術館・図書館 サイン計画
太田市美術館・図書館 サイン計画
2019-09-18
群馬県太田市に2017年に開業した、文化複合施設です。
この仕事は、弊社代表の平野にとって大きな意味のあるお仕事で、建築家の平田晃久さんにお声がけ頂き、初めてのサイン 計画の仕事となりました。と、同時に、平野が独立した際に手掛けた最初の案件にもなりました。
群馬県太田市の駅前北口に開かれた文化施設をつくる。という事に、独立まも無い状態で関わる事ができて、大変ありがたく、とても勉強になりました。
オリジナルの書体を制作し、それを建物全体に配置していく作業は、空間に小さな種を撒く様な作業で、何気ないフォントですが、来られた方々に清涼な心地よさを与える事が出来れば、それが、芽吹き花を咲かせた。という事に繋がると信じております。
サイン のコンセプトは街の中に街をつくる。
という平田さんのお考えの元、街中に実際に使われているカーブミラーや、太田の街を歩き発見したネオン管や、アスファルトに刻まれた道路標識など、この太田という土地ならではのデザインを実験的に入れ込んでいます。
オリジナルで作成したフォントは、開かれた存在、愛される存在、としての柔らかな造形のフォントを開発し、それを日英で作成しています。
フォント自体をシンボル化する。という観点から、フォントを4段に組み、それを経線で囲っています。その事で、平田さんの目指された、表裏の無い建築、というコンセプトや、古墳や小高い丘の様な存在、という形状を想起出来る様なデザインを目指しました。
トイレなどのピクトサイン は、太田で発掘された挂甲の武人の埴輪をモチーフにしています。
名称:太田市美術館・図書館
所在地:群馬県太田市
設計・建築・管理:平田晃久建築設計事務所
写真:小野田陽一
サイン 施工:アクト企画